値上げできない事業の共通点|価格ではなく「選ばれる理由」が問題です
- うるくす行政書士事務所

- 6月30日
- 読了時間: 4分

「原材料費が上がっている。」
「人件費も上がっている。」
「本当は値上げしたい。」
それでも、多くの事業者は値上げに踏み切れません。
しかし、本当に値上げできない理由は、景気や競合だけなのでしょうか。
行政書士として様々な事業者の相談を受ける中で感じるのは、値上げできない事業には共通する構造があるということです。
値上げできない理由は「価格」ではありません
「価格を上げたら仕事がなくなる。」
そう考える経営者は少なくありません。
しかし、高価格でも選ばれる会社は数多く存在します。
逆に、価格を下げ続けても利益が残らない会社もあります。
この違いは何でしょうか。
答えは、
「価格」で選ばれているか、「価値」で選ばれているか。
この違いです。
共通点① 他社との違いが伝わっていない
「品質には自信があります。」
「対応は丁寧です。」
これは多くの会社が言います。
つまり、お客様から見れば、
「どこも同じことを言っている」
状態になっています。
違いが伝わらなければ、
比較されるのは価格だけです。
共通点② 商品やサービスしか説明していない
お客様が本当に欲しいものは、
商品そのものではありません。
例えば、
将来の不安をなくしたい
手続きを安心して任せたい
トラブルを防ぎたい
時間を節約したい
つまり、
「結果」や「安心」
を購入しています。
商品だけを説明している会社ほど、
価格競争になりやすくなります。
共通点③ 「作業」を売っている
作業には相場があります。
しかし、
課題整理や提案、設計には相場がありません。
例えば行政書士でも、
「書類を作る人」
として認識されれば、
料金比較の対象になります。
一方で、
「事業全体を整理し、最適な契約や手続を設計する人」
であれば、
依頼される理由が変わります。
価値が変われば、
価格も変わります。
共通点④ 価格だけを考えている
値上げを検討するとき、
「いくら上げるか」
から考える会社があります。
しかし、本来考える順番は逆です。
まず決めるべきなのは、
誰のための商品なのか
どんな課題を解決するのか
他社と何が違うのか
なぜ自社が選ばれるのか
これらが整理されて初めて、
価格に説得力が生まれます。
値上げできる会社は「選ばれる理由」が明確
価格を上げること自体は難しいことではありません。
難しいのは、
価格に納得してもらうことです。
そのためには、
「価格の説明」ではなく、
「価値の説明」が必要になります。
価格は結果であり、
その価格を支えているのは、
選ばれる理由です。
事業を見直すべきは「価格」ではなく「構造」
値上げできない会社は、
価格設定を見直そうとします。
しかし、本当に見直すべきなのは、
事業の構造です。
誰に、
何を、
どのような価値として提供するのか。
この構造が明確になれば、
価格だけで比較されることは少なくなります。
まとめ
値上げできない事業には、次のような共通点があります。
他社との違いが伝わっていない
商品や作業しか説明していない
価格で比較される構造になっている
選ばれる理由が整理されていない
価格競争から抜け出すために必要なのは、
価格を変えることではありません。
「なぜ選ばれるのか」を構造として設計すること。
それが、適正な価格で選ばれる事業への第一歩になります。
【ご相談について】
相続・家族信託・不動産・事業承継・共同事業など、関係者が複数いる案件では、
・誰が決めるのか
・誰が責任を負うのか
・お金はどこへ流れるのか
・出口はどうするのか
が整理されていないために、話が進まなくなることがあります。
当事務所では、契約書作成や手続の前に、案件全体の構造を整理し、関係者間の意思決定を支援しています。
「何から整理すれば良いかわからない」
「話し合いがまとまらない」
「手続の前に方向性を整理したい」
そのような場合は、お気軽にご相談ください。
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