出口設計から考える法務構造設計
- うるくす行政書士事務所
- 3 時間前
- 読了時間: 4分

多くの仕事は、目の前の問題から考えます。
トラブルが起きたら対応する。
依頼が来たら処理する。
それ自体は間違っていません。
ただ、実務の中で感じるのは、
このやり方だと、同じようなところで止まる
ケースが多いということです。
多くの案件は、条件が足りないのではなく、
決める構造がないことで止まっています。
だから、何度同じ議論をしても、
前に進まないことが起きます。
■ 私が最初に考えていること
これまでの案件を見ていると、
目の前の問題から考えるよりも、
「この案件は、どう終わっていれば、
うまくいったと言えるか」
を先に考えた方が、
結果的にスムーズに進むことが多いです。
たとえば、
・揉めずに終わる
・納得して意思決定できる
・売却や承継が無理なく進む
こういったゴールを先に置きます。
■ なぜ逆算するのか
実務を通して感じているのは、
案件が止まる原因は、
努力不足ではなく「構造」にあることが多い
という点です。
たとえば、
・誰が決めるのか曖昧
・関係者の利害が整理されていない
・お金の流れが見えない
・終わり方が決まっていない
こういった状態だと、
どれだけ個別に頑張っても、
どこかで止まってしまうことが多いです。
■ なぜ逆算できるのか
特別な能力というより、
いくつかの経験の積み重ねだと思っています。
① パターンとして見ている
これまで関わってきた中で、
・うまく進んだ案件
・途中で止まった案件
を見ていると、
「こういう形だと進みやすい」
「こういう状態だと止まりやすい」
という共通点が見えてきます。
② 全体を一つとして捉えている
実務では、
・不動産
・相続
・税金
・人間関係
と分かれて考えられることが多いですが、
実際には全部つながっています。
最初から一つの流れとして見ることで、
どこが詰まりやすいかが分かりやすくなります。
③ 「誰が決めるか」を軸にしている
案件が動くかどうかは、
「誰が、何を決めるか」
でほぼ決まると感じています。
ここが曖昧なままだと、
条件が整っていても前に進まないことが多いです。
④ 抽象と具体を行き来している
全体像と個別事情を行き来しながら、
・どこが本質か
・どこを動かせば進むか
を考えています。
■ 法務構造設計という考え方
私がやっていることは、
書類を作ることや手続きを進めることよりも、
「どうすればこの案件が止まらずに進むか」
を整理することに近いです。
具体的には、
・誰が意思決定者か
・何をいつ決めるか
・関係者の利害はどう整理するか
・お金はどう流れるか
・最終的にどう終わるのか
こういった点を一つずつ整えていきます。
■ 実務での流れ
やっていることはシンプルで、
① ゴールを決める
② 必要な条件を分解する
③ 今の状態とのズレを見る
④ そのズレを埋める
という流れです。
■ よくあるケース
「不動産の売却が決まらない」という相談でも、
・価格の問題
・タイミングの問題
のように見えて、
実際には、
・意思決定者が複数いてまとまらない
・感情と合理が整理されていない
・売却後のイメージが持てていない
といった理由で止まっていることが多いです。
ここを整理すると、
自然と前に進むケースが多いです。
■ 最後に
もし今、
・話がまとまらない
・決めきれない
・前に進まない
と感じているのであれば、
能力や努力の問題ではなく、
構造の問題であることも多いです。
少し視点を変えて、
「どう終わると良いのか」から考えてみると、
見え方が変わるかもしれません。
特に、不動産・相続などで、
話が止まっている方には有効な考え方です。
それが、私が普段やっている
法務構造設計という考え方です。
【ご相談について】
相続・家族信託・不動産・事業承継・共同事業など、関係者が複数いる案件では、
・誰が決めるのか
・誰が責任を負うのか
・お金はどこへ流れるのか
・出口はどうするのか
が整理されていないために、話が進まなくなることがあります。
当事務所では、契約書作成や手続の前に、案件全体の構造を整理し、関係者間の意思決定を支援しています。
「何から整理すれば良いかわからない」
「話し合いがまとまらない」
「手続の前に方向性を整理したい」
そのような場合は、お気軽にご相談ください。
うるくす行政書士事務所
ホームページ/お問い合わせフォーム




コメント