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実家売却が進まない場合に、確認すべきこと。


この案件は、約3年間まとまっていませんでした。物件は、地方都市の土地。


ただ幸いなことに、

隣地所有者が買取りの意向を持っていました。

本来であれば、成立に向かう条件です。


それでも進まない。

これは価格の問題ではありません。


売主は高齢の母。

すでに施設に入居しています。

相談者は息子。

実際に動いているのは息子ですが、

決めるのは母です。


なぜ止まっていたのか

主に買主側の事情で進まない状況でした。

しかし、それだけではありません。


この案件では「今、決めなくてもいい状態」が続いていました。

⚪︎買う意思はある

⚪︎条件も大きくズレていない

⚪︎ただ買主に急ぐ理由がない

決めないことが合理的な状態です。

人は、決めなくても困らない限り、決めません。


さらに

⚪︎建物を解体するか未確定

⚪︎費用が見えない

⚪︎やり取りがLINE中心

判断を先送りできる構造でした。


私がやったことはシンプルです。

決めない状態を続けられない構造に整えたことです。


■① 接触の整理

LINEでのやり取りではなく

直接面談する場を設けることを提案

重要な判断は、対面でしか進まないためです。


■② 判断の整理

⚪︎誰が決めるのか

⚪︎なぜ売るのか

⚪︎何を売るのか

⚪︎いつ決めるのか

⚪︎いくらなら納得するのか

判断基準を明確にした。


■③ 不確実性の除去

解体費用の見積取得を提案

⚪︎費用

⚪︎工期

迷いを数字に変えた。


解体費用の見積を取得したことで、

もう一つの変化が生まれました。

売主側の前提が明確になったことです。


建物をどうするかが曖昧なままでは、

相手も判断を先送りできます。


しかし

解体という選択肢が具体化すると、

取引の前提が固定されます。

⚪︎現状で売るのか

⚪︎解体して売るのか

どちらで進めるのかが明確になる。


その結果

相手もその前提で判断するしかない状態になります。前提が固定されたことで、先送りの余地がなくなりました。


■④ 実行の整備

⚪︎契約書案

⚪︎売却スキーム作成

⚪︎司法書士との整理

そのまま進められる状態にした。


結果

⚪︎3年間止まっていた話が動いた

⚪︎合意に至った

⚪︎売却代金などの売買条件も改善した

交渉ではなく、構造の変化です。


この案件で起きていたのは、

「決めない理由」が残っていた状態です。


そして

それを一つずつ消していっただけです。


以下に当てはまる場合

⚪︎買う意思はあるのに進まない

⚪︎判断基準が曖昧

⚪︎不確実な要素が残っている

⚪︎接触が断片的

⚠️その案件は止まります。


人は納得で動くのではなく、

決めない理由がなくなった時に動く


この状態で進めると、

時間と費用だけが増えていきます。


【ご相談について】


相続・家族信託・不動産・事業承継・共同事業など、関係者が複数いる案件では、

・誰が決めるのか

・誰が責任を負うのか

・お金はどこへ流れるのか

・出口はどうするのか

が整理されていないために、話が進まなくなることがあります。


当事務所では、契約書作成や手続の前に、案件全体の構造を整理し、関係者間の意思決定を支援しています。


「何から整理すれば良いかわからない」

「話し合いがまとまらない」

「手続の前に方向性を整理したい」


そのような場合は、お気軽にご相談ください。


うるくす行政書士事務所

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 法務構造設計(行政書士)
  桺原 良太(YANAGIHARA RYOTA)
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